睡眠薬の食べ合わせ・飲み合わせの悪いもの

睡眠薬と食べ合わせの悪いものとは?

複数の薬や飲食物との組み合わせによってお互いに効果や副作用を強めたり弱めたりすることがあり、これを「薬物相互作用」と呼びます。

 

薬物相互作用が生じることが明らかになっている、または予測される薬の組み合わせやその時に起こり得る現象に関する情報が各薬物の添付文書の(医師向けの薬物の説明文書)に記載されています。

 

睡眠薬については抗うつ薬や生活習慣病治療薬などとの相互作用があることが知られています。

 

添付文書は医薬品医療機器総合機構のホームページにてご自身で情報を検索することも可能ですが、その解釈には専門的な知識が必要なことがありますので、主治医またはかかりつけ薬局の薬剤師へ相談されることをお勧めします。

 

食物に含まれているL-トリプトファン(たんぱく質を構成するアミノ酸のひとつ)が、体内で睡眠誘発物質であるセロトニンに変化するといわれています。

 

しかし、特定のものを食べることにより、バランスのとれた食事を心がけるほうが大切です。

 

鉄分不足はムズムズ足症候群を、また、肥満は閉塞性睡眠時無呼吸症候群を招きます。

 

コーヒーや紅茶などカフェインが含まれている飲みものは覚醒作用がありますので、摂りすぎには注意が必要です。

睡眠薬と飲み合わせの悪いものとは?

アルコールと睡眠薬の併用は原則禁忌です。

 

すべての睡眠薬の添付文書において、併用注意の項目において、「できるだけ飲酒は避けること」との記載があります。

 

睡眠薬とアルコールが併用注意とされる理由は、併用により、両者の作用と副作用が増強されるためです。

 

睡眠薬が結合するベンゾジアゼピン受容体、アルコール受容体、ともに同じ場所に存在しています。

 

同じ部位に作用することから類似の作用を生じやすく、ベンゾジアゼピン系薬物の副作用として知られる、

  1. ふらつき
  2. 健忘
  3. 奇異反応
  4. 脱抑制

などは、アルコールとの併用により強く生じます。

 

ある研究結果では、ベンゾジアゼピン系薬物の服用時には交通事故発生のリスクは1.81倍に増加しますが、アルコールとの併用ではリスクは7.7倍に急増するとされています。

 

飲酒後、アルコールの影響が消失してから睡眠薬を服用するという使用方法も理論的にはあり得ます。

 

しかし、アルコールの中枢神経系への影響は、一般的に考えられるよりも長時間に及ぶことに注意する必要があります。

 

アルコールの影響を排除したのちに睡眠薬を服薬するとすれば、500 mlのビールでも代謝するのに5時間程度の時間が必要になります。